荒井経HP

MOBILE QR CODE

携帯のバーコードリーダーでQRコードを読み取ることで、携帯版ホームページへアクセスできます。

著書・論文等

荒井経 『日本画と材料ー近代に創られた伝統』 

2014年 武蔵野美術大学出版局

第28回 倫雅美術奨励賞(美術評論部門)受賞
第11回 文化財保存修復学会 業績賞 受賞

日本画とは何か?
日本画とは、技法や材料によって定義できるものであろうか。狩野芳崖《仁王捉鬼図》や菱田春草作品における合成顔料の導入、岩絵具と和紙の近代史を明らかにすることによって、材料をアイデンティティとしてきた日本画のあり方を問い直す。さらに、韓国画、中国画の実地調査を踏まえた比較研究によって日本画を相対化し、新しい国際関係なかで日本画を捉え直す視点を提示する。

序 章 日本画の誕生と歩み
第一章 日本画と西洋顔料
第二章 日本画と岩絵具
第三章 日本画と和紙
第四章 日本画と水墨画
第五章 日本画と模写

共著・分担執筆

【共著】
東京芸術大学大学院保存修復日本画研究室監修
『日本画 名作から読み解く技法の謎』、世界文化社、2014年

【共編】
東京藝術大学大学院文化財保存学日本画研究室編
『An Illustrated Dictionary of Japanese-Style Painting Terminology』
東京美術、2010年

【分担執筆】
小澤基弘監修
『アートの処方箋』、水声社、2024年
荒井経「琉球絵画を取り戻すー琉球絵画の復元について」

北澤憲昭・古田亮編
『日本画の所在 東アジアの視点から』、勉誠出版、2020年

杉本史子・ロナルドトビ・礒永和貴・中野等・小野寺淳・平井松午編
『絵図学入門』、東京大学出版会、2011年

東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復日本画研究室著
『日本絵画の謎を解く』、東京藝術大学出版会、2007年

東京藝術大学大学院文化財保存学専攻日本画研究室編
『図解 日本画用語事典』、東京美術、2007年

宮脇理監修、山口喜雄・天形健編
『ベーシック造形技法』、建帛社、2006年

東京藝術大学大学院文化財保存学専攻日本画研究室編
『図解 日本画の伝統と継承―素材・模写・修復―』、東京美術、2002年

論文(単著)

「李應魯芸術と紙」
『李應魯生誕120周年記念展 李應魯―東から吹く風、西から吹く風』図録、(韓国)国立現代美術館 李應魯美術館、2023年

「東方古代壁画与現代日本画技法」
『伝承与創新 2023敦煌石窟芸術研究国大学術研討会』論文集、敦煌研究院、2023年

「戦後日本画の周辺―杉山寧と「新古典主義」」
『シン・ジャパニーズペインティング 革新の日本画』図録、ポーラ美術館、2023年

「現象を捕獲する「Angel-雪・月・花」に至る道のり」
『山田雅哉「エチカ」』図録、かすがい市民文化財団、2023年

「東方絵画中的色彩・色材・材質(東洋絵画における色彩・色材・材質)」
『2022中国伝統色彩学術年会論文集』
天津美術学院・中国芸術研究院美術研究所、2022年

「文化財を見つめる「眼」と「手」ー東京藝術大学の芸術資料と模写教育ー」
『模写の近代・模写の現代 公益財団法人芳泉文化財団10周年記念特別展』図録
公益財団法人芳泉文化財団、2022年

「《築地明石町》に秘められた技」
『鏑木清方美人画集成』、小学館、2022年

「色材分析における予測と発見」
『国立歴史民俗博物館研究報告』第230集、国立歴史民俗博物館、2021年

「日本絵画中白色顔料的歴史和用途(日本絵画における白色顔料の歴史と用途)」
『2021中国伝統色彩学術年会論文集』、中国芸術研究院美術研究所、2021年

「日本画と重彩画の現在地点」
『愛知県立芸術大学×天津美術学院交流 日本画・重彩画研究交流2019報告書』
愛知県立芸術大学、2021年

「松井冬子の作品と現代日本画における絹本ブーム」
『別冊太陽 松井冬子』1月号、平凡社、2021年

「「日本画」と台湾の「膠彩画」」
『Art Collectors』1月号、生活の友社、2021年

「近代岩絵具ー从透明・不透明造型語言的視角出発(近代岩絵具ー透明・不透明という造形言語の視点からー)」
『2020中国伝統色彩学術年会論文集』、中国芸術研究院美術研究所、2020年

「現代東方絵画中的軟管顔料与表現(現代東アジア絵画におけるチューブ絵具と表現)」
『2019中国伝統色彩学術年会論文集』、中国芸術研究院美術研究所、2019年
『中国伝統色彩研究(下巻)』、中国芸術研究院武術研究所、2022年<改訂版再録>

「東京藝術大学大学院における評価指標について 美術研究科芸術実践領域を中心に」
『「芸術制作系の学位ph.D.における作品の互換単位および評価指標に関する調査」報告書』、筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程芸術専攻、2019年

「「クールジャパン」と日本画」
『日本批評』20号、ソウル大学日本研究所、2019年

「日本の美術教育における学位と文化財の復元」
『美術史論壇』第47号、韓国美術研究所、2018年

「日本画材の独自性とは何か」
『Art Collectors』1月号、生活の友社、2018年

「長谷川路可の西域絵画模写について」
『没後50年記念 長谷川路可 フレスコ、モザイクのパイオニア』サンパウロ2017年

「北野恒富と岩絵具の新表現」
『〈没後70年 北野恒富〉展図録』産経新聞社・あべのハルカス美術館2017年

「建造物に描かれた絵画の修復と継承―松戸神社神楽殿絵画の修復を通して」
『〈松戸神社神楽殿絵画の修復〉展図録』松戸市教育委員会2017年

「日本画における合成顔料の受容」
『歴博』第199号国立歴史民俗学博物館2016年

「国絵図にみる色彩の表現と色材の表現」
『〈色の博物誌 江戸の色材を見る・読む〉展図録』目黒区美術館2016年

「文化財復元の現在―福島県飯舘村・山津見神社オオカミ天井絵の事例から」
『文化資源学14』文化資源学会2016年

「オオカミ絵の復元から継承へ」
『〈よみがえるオオカミ 飯舘村山津見神社復元天井絵〉展図録』福島県立美術館2016年

「The Art of Making Oversize Graphic Maps」
『Cartographic Japan』The University of Chicago Press2016年

「鉄斎と画具」
『〈富岡鉄斎―近代への架け橋―〉展図録』兵庫県立美術館2016年

「日本画の技法―古典と現在」
『氏家喜連川 歴史と文化』第14号氏家喜連川歴史文化研究会2015年

「岩絵具とマティエール―近代岩絵具の黎明期―」
『Beauty Science』vol.3雄山閣2014年

「現代中国における「岩彩画」の登場とその評価」
科研「中国における「岩彩画」の登場と戦後日本画のメチエ」報告書 東京藝術大学2013年

「絵画様式的形成与模写」
『敦煌芸術伝承与当代岩彩画創作国際学術研討会論文集』敦煌研究院2011年

「国絵図の復元に挑戦」
『〈江戸時代の巨大手描き絵図 国絵図復元!〉展図録』岡山大学附属図書館2011年

「日本画と和紙―壁画用紙の系譜」
『〈和紙に魅せられた画家たち〉展図録』2011年

「〈資料〉「商品目録」近代日本画の材料(色材篇)」
『東京藝術大学美術学部紀要』第48号2010年

「横山大観と近代日本画の材料」
『横山大観画集Ⅱ 遊神』朝日新聞出版2009年

「芳崖と西洋顔料」
『〈狩野芳崖 悲母観音への軌跡〉展図録』東京藝術大学大学美術館2008年

「日本画の画材と“自由”」
『美術手帖』2006年9月号美術出版社2006年

「岩絵具―近代色料のローカルスタンダード」
『美術手帖』2005年5月号美術出版社2005年

「教養系美術における人材育成とアートセラピストの養成」
報告書『アートセラピーの現状調査と研究―アートセラピスト養成プログラムの開発―』東京学芸大学2005年

論文(共著)

荒井経・向井大祐・鈴木七実
「顔料層を維持した透明色による補彩法の考察と実践
ー平等院鳳凰堂復元扉絵を対象にー」
『鳳翔学叢』第18輯 2022年

大和あすか・塚田全彦・荒井経
「有機顔料の変褪色挙動と補彩材料としての有効性の検証
ー平等院鳳凰堂復元扉絵を対象にー」
『鳳翔学叢』第18輯 2022年

荒井経・林宏樹・須澤芽生・山口美波編
『模写の近代・模写の現代 公益財団法人芳泉文化財団10周年記念特別展』図録
公益財団法人芳泉文化財団 2022年

東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室編
報告書『日本画の材料・技法に関するアンケート』 2022年

荒井経・藤森総子編
報告書『東京藝術大学と敦煌研究院ー交流の37年とこれからー』
東京藝術大学美術学部 2022年

荒井経・大和あすか
「日本における浮世絵の色材研究」
『(仮称)江戸奇想曲ー浮世絵展示会』(中国) 2022年

大和あすか・荒井経
「鳳凰堂昭和期復元扉絵「中品上生図」右扉の下地に関する科学調査」
『鳳翔学叢』第17輯 平等院 2021年

呉俊錫・ファンミニョン・大和あすか・荒井経・イセロム
「新旧両天文図の彩色顔料ならびに制作時期の推定」
『保存科学会誌』vol.36 No.5 韓国文化財科学会2020年

野角孝一・松島朝秀・高林弘実・田中眞奈子・荒井経
「日本画における支持体と表現技法―野長瀬晩花の作品調査を通して」
『高知大学教育学部研究報告』第75号 2015年

麻生弥希・荒井経
「デジタル技術とアナログ技術を複合させた画像復元の実践―平等院ミュージアム鳳翔館・扉絵の間複製画の刷新」
『鳳翔学叢』第11輯 平等院 2015年

荒井経・日比野民蓉
「【資料】朝鮮美術展覧会における日本人画家・安保道子について」
『東京藝術大学美術学部紀要』第52号 東京藝術大学美術学部 2014年

宮廻正明・荒井経・文眞英・李玉興共編
『東京藝術大学と敦煌研究院 交流の30年とこれから』
東京藝術大学保存修復日本画研究室 2014年

荒井経・染谷香理
「〈資料〉「商品目録」近代日本画の材料(支持体篇)」
『東京藝術大学美術学部紀要』第51号 東京藝術大学美術学部 2013年

荒井経・小川絢子・平諭一郎
「岩絵具の新表現―《山路》の材料と技法」
『美術研究作品資料第6冊 横山大観《山路》』東京文化財研究所 2013年

荒井経・染谷香理・平諭一郎・中村裕美子・杉本史子
「国絵図復元―巨大絵図制作の技術―」
『東京藝術大学美術学部紀要』第50号 東京藝術大学美術学部 2012年

大沢拓哉・荒井経編
『日本学術振興会 二国間交流事業共同セミナー「中日の岩彩画教育と東洋画の将来展望」報告書』東京藝術大学 2011年

荒井経・染谷香理・杉本史子
「「えんぶた」の発見―国絵図復元研究から」
『画像解析センター通信』第50号 東京大学史料編纂所 2010年

荒井経・高林弘実・二宮修治他6名
「狩野芳崖筆「仁王捉鬼」の蛍光X線分析による顔料調査報告」
『東京学芸大学紀要芸術・スポーツ科学系』第59集 東京学芸大学 2007年

荒井経・柏木聖子・越智波留香
「岩絵具の新表現・横山大観『山路』(京都国立近代美術館蔵)の調査報告」
『東京学芸大学紀要芸術・スポーツ科学系』第58集 東京学芸大学 2006年

荒井経・二宮修治
「狩野芳崖遺品顔料の分析調査報告」
『東京学芸大学紀要第5部門』第56集 東京学芸大学 2004年
PAGE TOP